暗号資産市場の分岐点:停滞、バブル、そして突破口

935
暗号資産市場の分岐点:停滞、バブル、そして突破口

暗号資産市場の分岐点:停滞、バブル、そして突破口

半減期ストーリーの限界

かつてビットコインの4年サイクルは予測可能と思われていましたが、今やS&P500先物と連動する現実に。MSCIワールド指数との相関が0.6に達した今、「デジタルゴールド」という主張は揺らぎつつあります。

このサイクルが根本的に異なる理由:

  • 流動性不足:2021年以降の金融引き締めでリスク選好が後退
  • 機関投資家の支配:ブラックロックETF承認は伝統的金融への屈服を意味する
  • イノベーション不足:大半のL1チェーンはEVMの焼き直し

ETF:暗号資産市場への「金融フェンタニル」か?

ビットコインETFは通過儀礼となるはずでしたが、結局ウォール街の新たな収益源に。機関投資家のアービトラージ戦略が市場を歪めています。

アルトコイン:流動性消失の現場

最新データが示す憂慮すべき傾向:

指標 2021年 現在
FDV/MC比率 3.2倍 8.7倍
流通供給率 40% <20%
VCロック期間 6ヶ月 12ヶ月以上

根本原因はシリコンバレーの悪癖と同じ:

  1. 疑似イノベーション
  2. 資本の分断
  3. 投機家の疲労

QuantPhoenix

いいね12.24K ファン1.63K